お知らせ

2024.01.12

令和6年能登半島地震 国際医療福祉大学塩谷病院DMATの活動報告

このたびの災害で被災された方々には謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
当院のDMAT(災害派遣医療チーム)の第1陣は1月6日より派遣され、9日に戻ってきました。1月15~19日には第2陣として1人が派遣される予定です。
DMATの第1陣からの活動報告です。

当院DMATの5人は1月6~8日の予定で派遣されました。初日は石川県七尾市の公立能登総合病院から輪島市役所に向かい、輪島市保健医療福祉調整本部内のDMAT本部で活動を開始しました。
輪島市では約170の避難所が設置され、自衛隊以外は近づけない孤立した避難所も30以上ありました。多くの建物・道路が損壊し、電気は部分的に通っているものの、全域で断水が続いていました。7日からは大雪による厳しい冷え込みに加え、生命線とも言える県道が積雪の影響で通行止めとなりました。
私たちは、医師、看護師の計3人が福祉施設担当班として、作業療法士・臨床検査技師2人は本部のロジスティックスチーム要員として活動を行いました。福祉施設担当班は、施設の被害状況や必要な支援内容の取りまとめを行い、本部ロジスティックスチームは、各方面との連絡調整業務を担いました。
8日朝に県道の通行止めが解除され、新たな支援チームが少しずつ輪島に入ってきました。一方、避難所や福祉施設で新型コロナウイルスやインフルエンザ、感染性胃腸炎に感染する避難者が増え始め、状況の悪化は気がかりでしたが、後続隊に対応を託し、活動を終えました。
当院に帰着したのは9日未明。私たちが不在の間はもとより、被災地の道路状況から帰着が遅れる可能性も想定し、院内でさまざまな業務の調整を行ってもらいました。DMATの活動はこうした多くの仲間に支えられて成り立つものです。この場を借りて改めて感謝を申し上げます。
(医師:一瀬雅典、看護師:田代紘子・高橋晃、作業療法士:土屋結有花、臨床検査技師:伊沢雛子)

損壊した橋と道路

1月7日の大雪

本部での活動

福祉施設に簡易トイレを届ける業務

輪島駅前の傾いた信号機

輪島市役所の玄関

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