2024.06.25
国際骨粗鬆症財団(IOF:International Osteoporosis Foundation)より金賞(Gold)認定
当院では、骨折リエゾンサービス(通称FLS:Fracture Liaison Service)という取り組みを行っております。このサービスは、骨粗鬆症と診断された患者様、大腿骨近位部骨折や椎体骨折をされた患者様、その他の脆弱性骨折をされた患者様に対して、骨折を予防しいつまでも元気で健やかな生活を送っていただくために、治療の継続をフォローさせていただく多職種連携のシステムです。当院では医師だけでなく、看護師、薬剤師、放射線技師、管理栄養士、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーなどが所属し、さまざまな分野から骨折を予防するチームを結成し2022年4月1日より運用を開始しております。
この取り組みが国際骨粗鬆症財団(IOF : International Osteoporosis Foundation)が行う「ベストプラクティスフレームワーク、Capture the fracture®」にて、2022年度の介入実績に対して「銅賞」の認定を受けておりました。この度、2023年度の介入実績で再申請をしたところ「金賞」の認定を受けることができました。2024年6月時点で、世界56か国117施設がGold認定を受けており、国内では21施設目、栃木県内では初の受賞となります。
IOF(InternationalOsteoporosis Foundation)について
国際骨粗鬆症財団(IOF)は、1987年に設立された欧州骨粗鬆症財団(EFFO)と1995年に設立された国際骨格疾患学会連盟(IFSSD)をルーツに、1998年に発足した骨粗鬆症と骨折予防に関する国際的な啓発、研究、教育及び支援を行う非営利団体です。
骨粗鬆症に関する情報の提供、専門家の教育、研究プロジェクトの支援、世界中での啓発キャンペーンの実施など、多岐にわたる活動を通じて、骨の健康に関する認識を高め予防措置を推進しています。
ベストプラクティスフレームワーク(BPF)について
「脆弱性骨折の二次骨折予防の取り組みに対する認定制度」
高齢者に激増している骨粗鬆症に対して「骨折患者の二次骨折予防のための骨折後の評価や治療」「二次骨折予防のための追跡調査・予防活動システム」などの13項目について、申請した内容を同財団が審査し、「金賞」「銀賞」「銅賞」「その他」と国際基準で評価認定を行う国際的な承認制度で、この分野の専門家によって検証が行われた二次骨折予防のためのガイドラインとなります。
世界基準の採点により当院の取り組みが認定されたことは大変喜ばしいことです。
今後もFLS(骨折リエゾンサービス)の取り組みを継続し、地域の皆様の骨折予防、健康寿命の延伸に貢献し、質の高い医療を提供できるよう邁進してまいります。